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by 森一馬
これから会う新しい作家のインタビューの見出しは「陶芸界に彗星の如く現れた超新星」かな、などと考えながら、茨城県は水戸から常陸大宮の山道へと向かう。山を抜け橋を渡り、細い道を駆け上がりたどり着いた工房には、小柄で可愛らしい半袖シャツを着た、ほんわかとした渋谷系(古い?)の青年が待っていた。工房を...
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by 森一馬
燃えるような緑と言ったら稚拙な表現かもしれないが、鈴木徹氏の緑釉には、そのような表現が相応しいと感じる。氏がここ数年テーマにしている「萌生」を辞書で引くと「草木がもえ出ること。転じて、物事が起こり始まること。」と書かれている。まさしく萌え出る=燃えるようなエナジーを感じる作品を生み出す氏の...
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by 森一馬
筆者は2019年までは、ファッションバイヤーとしてほぼ毎月海外のショーや展示会に招待され、まさに世界中を飛び回っていた。そんな中突然訪れたコロナ禍。海外出張全キャンセルはもちろんのこと、県を全く移動さえも制限され、気分が落ち込む日々が続いた。そして2020年秋、依然続くコロナ禍の中、ふと立ち寄...
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by 森一馬
筆者は幸か不幸か生まれながらにして絶対音感があり、聞いた音を一瞬で譜面におこせる特技を持っている。そのため時に、ふいに聴いた音が頭の中に残り勝手にコードが生成され続けたり、こういった文書を書く時、音楽があるとそちらに意識を取られ全く書けなかったり、また長く音楽の仕事をしてきたため、いわゆるポッ...
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