埼玉で黄瀬戸作品を中心に作陶する松村遷さんの黄瀬戸壺。薪窯でニ度、またその後ガス窯で何度も焼成し完成させたという作品は、作家自身「無作為から生まれた」と語る恐竜の卵のような何とも愛らしい造形が魅力の作品。地割れのような割れを伴った表面に灰釉がしっかりと流れ、薪窯独特の野性的な表情が感じられます。乳白や緑、黄金色などの複雑で深みのある色合いが美しく、いつまでも眺めていただくなる作品。伝統的な黄瀬戸には存在しない意匠にも関わらず、疑いなく黄瀬戸と感じてしまう辺り、作家のこれまでの黄瀬戸追求の深さを感じざるを得ません。炻黃壺というネーミングからも黄瀬戸愛が感じられる、長く愛でていたい作品です。
幅19cm/高さ32.5cm
2024年5月1日発売別冊炎『陶磁器の優品』掲載作品
共箱、共布、栞あり(ご注文完了後3営業日以内に発送いたします。)松村遷のインタビューはこちら。こちらの商品には無料でデジタル証明書を付けることができます。ご希望の方は下のタブより「CERT(デジタル証明書)をつける」をお選びください。CERT(デジタル証明書)についてはこちら。松村遷の作品一覧はこちら
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