若尾利貞 鼡志野陶額 銘「天の川」
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若かりし頃奥様と、「おくの細道」で松尾芭蕉が詠んだルートを歩いて旅をされた御大。その際に見た景色や俳句からインスパイアされた様々な景色を、絵画や陶芸作品で表現してきた利貞先生の最新作。

『荒海や佐渡に横とう天の川』

「佐渡に降り立った時に見た景色は意外にも都会的な光景で、芭蕉さんの詩のイメージとは少し違ったのですが、きっと芭蕉さんが見た頃の景色はこうだったんだろうと俳句から感じ取って創りました。私達作家を突き動かすのは、やはりロマンですよね。」


荒波と月の合間に浮かび上がる天の川が金彩で表現された見惚れるような美しい作品。志野という桃山の伝統的な意匠を思うがままに操り、また金銀彩を加え作り上げた、まさに侘びと雅が融合した利貞先生の意匠の全てが詰まったような逸品。千切れを残した陶額と、表装裂に用いられた青海波文も作品と完全に融合しており、そういった部分にも利貞先生の美意識の崇高さが表れています。芭蕉が詠んだ作品からロマンを感じ取った利貞先生の作品に感じるロマンを、是非ご堪能ください。

2024年5月1日発売
別冊炎『陶磁器の優品』掲載作品

額サイズ
幅40.7cm/高さ46.2cm

共箱、共袋あり
(ご注文完了後3営業日以内に発送いたします。)
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